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沙羅は戸惑いながらも黒い大きなソファーにちょこんと座り、南都の帰りを待った。
時計の音と、自分の心音だけが響く空間…
「おまたせ…ってもっと楽にすれば?」
しばらくしてやって来た南都は、変にかしこまっている沙羅を見てくすっと笑う。
「だって…なんか落ち着かないんだもん」
「緊張してんの?」
リビングから持ってきたお茶をテーブルに並べ、クッションに埋める沙羅の顔を覗き込んだ。
赤く染まる頬。
「沙羅ちゃんえっちぃー」
「?!ち、ちがっ……んっ」
沙羅が否定しようと顔を上げた隙に口を塞がれてしまった。
重なり合う2人の唇。
ここまではいつもと一緒だったのだが…
「???!!!」
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