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それってつまりそーゆう事なわけで… 南都の事は好き。 だけど初めてだし、やっぱりまだ怖い。 …南都は慣れてる感じするけどねっ!!!! 「ねぇ…沙羅の初ちゅーって薫太なの?」 「え?うん…まぁ…。でもちっちゃい頃だよ?」 突然の質問に曖昧に返事をする。 南都と湊斗に出会う前… 赤ちゃんの頃なので記憶は全くないが、両親が撮った写真が残っていたのだ。 「やっぱそーなんだ…」 何だか不満そう。 だけど再び口を開いた南都は、いつもとは少しだけ様子が違っていた。 「余裕ねぇよな…薫太にも嫉妬するなんて」 弱気な発言。 苦笑いするその姿に、不意にドキッと胸が高鳴る。 きって和哉だけでなく、幼なじみにさえ嫉妬する自分を情けなく思ってるのだろう。 でも、嫉妬してるのは…
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