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「おまえさぁ………」 南都は悩ましげな声と共に、頭を抱えてしまう。 その表情は手と髪の毛で隠れてしまってよく見えない… 「俺の理性を飛ばす気かよ?」 「へっ??」 口元に手を当ててそう言う南都の顔は、ほんのり赤みを帯びている。 「南都が照れてるっ!!」 「当たり前だろ…こんなことされたら」 生々しく残る首筋の痕。 ほとんど無意識にとってしまった行動に、今更ながら恥ずかしさが沸き上がる。 「ご、ごめん…」 一緒になって照れる沙羅を呆れたように見つめると、南都はその体を強く引き寄せた。 「……仕返し」 「きゃっ…」 沙羅にされたように、首筋に唇を落とす。 少しずつ移動しながら、二ヶ所、三ヶ所と赤い痕を残していく…
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