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「帰ろー♪…あれ?2人は?」 放課後になり、薫太と湊斗が沙羅たちのクラスへ行くと、そこにいたのは侑希だけだった。 「沙羅は相馬和哉に用があるから、先に帰っててって…」 「…南都は??」 湊斗は首を傾げる。 「音楽の三上から呼び出しだって」 音楽の三上? いくら授業サボッてるからって呼び出しなんて… 「なんか、嫌な予感がするの。だから帰ってくるの待ってようかなって」 「…確かにね」 俯く侑希の隣の席に腰を降ろし、薫太は安心させるようにニコッと笑った。 「なら俺たちも一緒に待つよ♪なっ?湊斗」 「当たり前」 湊斗は南都の机の上に座ると、廊下の方へと視線を移した。
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