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「なぁ、あれ…」 「湊斗?どうした?」 湊斗はおもむろに廊下を指差し、眉をひそめた。 その先には… 「うそ…三上??じゃあ、水嶋はどこに??」 音楽教師であり、2―Eの担任である三上の姿が。 三上がここにいるならば、南都も戻って来ているはずなのに。 「E組ってまさか…綾瀬のクラスじゃあ?」 …まさか。 侑希の一言で3人の頭の中に、売店での事が思い出された。 「沙羅が相馬の所に行ってから、どれくらい経った?!」 「たぶん…30分くらいっ」 「くそっ…」 ―ガタッ!!!! 「探しに行こう!!」 薫太が勢いよく立ち上がると侑希と湊斗は頷き、同じく腰を上げた。
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