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乱れた呼吸を元に戻すためにふぅ…と一息つくと、沙羅は女子たちに向き直る。 「薫太とは幼なじみっ!彼氏とかそんなんじゃないです。質問は1人ずつお願いしますっ」 ニコッと微笑み宣言。 そしてもう一度侑希と視線を合わせると、今度は2人で笑いあった。 その後の休み時間は、侑希のおかげで平和そのもの。 情報を聞きつけ、他のクラスから沙羅を見に来る人は後をたたなかったのだが… 先程の様に、大勢に囲まれる事はなかった。 「あのこが転入生?ちょーかわいーじゃんっ」 「彼氏いないらしいよーお前声掛けてこいよ!」 …なんて。 中にはそんな男子の声も聞こえて来たけど… 無視無視っ!!!!
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