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~♪~♪
その時、綾瀬の携帯が着信を告げる。
2、3会話をした綾瀬。
すると、南都にその携帯を差し出してきた。
「南都……電話よ」
「はぁ??」
「いいから。ほらっ」
意味がわからない。
だが、南都は渋々ながらも電話を耳に当てた。
「もしもしっ?!」
しかし、声を発した途端に切れてしまった電話。
「なんだよこれ。…帰るわ」
もうこんなことに付き合っていられない。
早く沙羅に会いたいし。
「待って!!!」
南都が出て行こうと背を向けると、綾瀬はその背中に抱き着いてくる。
「…放せよ」
「沙羅ちゃんがどうなってもいいの?」
「?!」
体を引き離すようにして南都が振り返ると…綾瀬は妖しく微笑んでいた。
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