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「水嶋??!!あんた今までどこに…いや、それより沙羅は?!」
南都の姿を見るなり、侑希は詰め寄っていく。
薫太と湊斗は校内を探しに行ったのだが、侑希だけは教室で待機していた。
2人が戻ってきた時の為に。
南都は侑希の目を見ずに、俯いたまま重い足取りで自分の席に座った。
「………どうしたの?」
ただならぬ雰囲気。
…やはり、綾瀬が何かしたのだろうか?
未だ戻らない沙羅…そして探しに行ったはずの薫太と湊斗。
ドクンドクンと鼓動が激しくなっていく。
焦る気持ちを必死に抑え、侑希は静かに南都の返答を待った。
「水し…」
「俺さぁ…守れなかった。沙羅、取られちゃうかもしんない」
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