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「……もしもし」
「沙羅ちゃん?わかるかな?」
あまり聞き覚えのない声。
だけどどこかで…
「綾瀬由貴那よ」
「っ??!!なんでっ…」
「ちょっと話がしたくて…少し外に出れないかな?」
急になぜ…
一体何の話があるというのか。
「今、沙羅ちゃんの家の前にいるの。見てもらえばわかると思うけど、あたし1人よ」
部屋の窓から下を覗くと、確かに綾瀬はそこにいる。
「…わかった。ちょっと待ってて」
沙羅は電話を切り、簡単に着替えてから綾瀬の待つ場所へと向かった。
不安。
だけど逃げたくない…
「話って??」
「まずは今日の事。気付いてると思うけど…」
今日の事。
と言って思い浮かぶ事なんて1つしかない。
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