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「和哉に沙羅ちゃん襲うように仕向けたのはあたしなの♪」
「なっ??!!」
綾瀬は悪びれた様子もなく微笑んでいる。
南都の事で頭がいっぱいだった沙羅は、すっかり忘れていた…
『誰が』『何の目的』で自分を襲ったのかを。
「なんで、そんな事…」
「沙羅ちゃん助けて欲しかったら、あたしと付き合ってーって言うためよ。…失敗しちゃったけどね」
綾瀬は綺麗に巻かれた髪をくるくると指でいじりながら、言葉を続ける。
「でもね…」
「南都はあたしを選ぶわ。必ず」
今まで相手にされなかったのに、どこからそんな自信がやって来るのか…
「南都は…あなたみたいな人、好きにならない」
沙羅はハッキリと断言し、キッと綾瀬を睨み付けた。
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