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「ふっ…今にわかるわよ…」
そんな沙羅を鼻で笑うと、近くに待たせていた高級車に乗り込み、綾瀬は早々に去っていった。
「なんなのよ…」
1人残された沙羅はそのまま立ち尽くす。
宣戦布告するために綾瀬はわざわざ来たのだろうか…
また、何か企んでいるのではないか。
南都が綾瀬と…なんて、絶対にあり得ないのに。
そのはずなのに。
この不安は何…?
先ほどの綾瀬の不敵な笑みが目に焼き付いて、離れない。
嫌な予感がする。
「大丈夫、だよ…」
…沙羅は、本当は頭の隅ではわかっていたのかも知れない。
ただ、気付きたくなかった。
このあと、何が待ち受けているのかを…
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