ⅩⅡ

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「…適当に座って」 「うん…」 沙羅は前回来た時と同様、ソファーに腰をかける。 そう… ここは南都の部屋。 沙羅は放課後になるとみんなと別れ、1人南都の家を訪ねたのだ。 南都は突然の訪問に一瞬驚いた顔を見せたが、すぐに中へ入れてくれた。 来たのはいいけど…まず何から話せばいいんだろう。 お互い沈黙が続き、気まずい雰囲気が漂う… 耐えきれず、沙羅は先に口を開いた。 「今日…どこか行ってたの?」 私服の南都。 本題に触れる勇気が出ず、とりあえず見付けた話題。 「ちょっと用事あったから。てか、ごめん…携帯電源切れてた」 南都はベッドに座り、沙羅の顔を見ずに話を続ける。 「ずっと充電してなくてさ」
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