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「ずっと想ってた。今度は俺が沙羅を守るんだって」
湊斗の中にスッポリと収まる沙羅は静かに顔を上げる。
すると湊斗はそれとは反対に顔を下げたので、2人の視線がピタリと重なった。
「昨日キスした事、謝ろうと思って来たんだけど…」
沙羅はその時の事を思い出したのか、顔を少し赤らめ「あ…」と声を漏らす。
そんな姿が堪らなく愛しい。
「……やっぱ謝らない」
湊斗は抱き締める腕を沙羅の肩にに移動させ、顔を近付けた。
壊れものを扱うかのように、唇を重ねる…
先ほどの南都の強引なキスとは全く違う…とても優しいキス。
唇を通して伝わる湊斗の一途な想い。
触れ合った部分が熱い。
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