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「相変わらずだな…渉は」
可愛い顔して腹黒い。
クラスでは明るくて、ムードメーカー的存在だが…
湊斗の前では毒舌。
意外とずる賢い一面も。
裏表のない薫太とは正反対だ。
だけど、きっと…
「…沙羅と南都別れたよ」
２人が別れて喜んでる俺も、十分腹黒いな。
「まじでっ?!チャンスじゃん」
渉は興奮気味に言ったがすぐに湊斗の異変に気付き、真面目な顔をした。
「湊斗は…優しすぎる」
顔を歪めている湊斗。
その心は、未だに友情と愛情の狭間で揺れ動いていた。
「もっと自分勝手になっていいんじゃない？それに…本当に友達だったら、水嶋だってわかってくれるよ」
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