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「ちょっ…湊斗??!!」
「本当に??!!す…スクープだわっ!!!!」
湊斗の発言に放送部員は騒ぎだし、沙羅は慌てる。
ただ湊斗の視線は放送部員と沙羅の数メートル後ろ…
じっとこちらを見つめる、南都の姿を捕らえていた。
別れているにしても…南都に隠れて沙羅に手を出すのは何か嫌。
だったらこれくらい堂々と宣言した方が男らしいでしょ。
「湊斗ナイス!!!!」
渉は湊斗の意図に気付いているのだろう…笑顔で、ぐっと親指を立ててこちらに向ける。
「ありがとう」
湊斗も同じように親指を立て、渉に微笑んだ。
だけど…
気のせいじゃないよな?
南都が少し悲しげに微笑み、頷いたのは。
まるで…
『任せた』とでも言うかのように。
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