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「水嶋は今日も休みか?」
朝のHR中。
出席を取る宮川先生は名簿を手に、生徒たちに尋ねている。
「あ、俺さっき廊下で見掛けましたよー?」
「まったく…やっと真面目になったと思ったのになぁ」
クラスの男子から話を聞くと、先生は頭をぽりぽりと掻き深く溜め息をついた。
…またサボりだろうか。
でも、沙羅は内心南都がいなくてほっとしていた。
昨日の今日でどんな顔をして会えばいいのか、朝からずっと悩んでいたから。
「……疲れた」
沙羅は机に顔を伏せ、窓の外の綺麗な青空を眺める。
短期間にいろんな事がありすぎて、頭が追い付いていかない。
「何が?」
「へっ??」
ぼーっとする意識を戻して顔を上げると、侑希がそんな沙羅を眺めていた。
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