ⅩⅢ

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「水嶋…どうしたんだろうね」 うなだれる沙羅に、侑希は困ったように微笑んでいる。 …侑希にも話さなきゃ。 たくさん心配かけてしまった。 だけど、もう終わったんだと… 「侑希」 「んっ?」 沙羅は大きく息を吸い、気持ちを落ち着かせてから口を開いた。 「南都にフラれちゃった」 「うそ!!!!」 ガタンッと大きな音を立て、侑希は立ち上がる。 驚くのも無理はない。 あんな事があったあとだし… 「昨日家まで会いに行ったの。そしたら…」 「あのばかっ…!!!!」 眉をひそめてそう呟くと、突然駆け出した侑希。 「えっ?!どこ行っ……」 沙羅が引き留めようと席を立った時には、すでに教室に侑希の姿はなかった。
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