ⅩⅢ

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「どこ行っちゃったんだろ…」 「電話も出ないのー?」 「うん…。侑希が授業サボる事なんて、今までなかったのに」 教室を飛び出した侑希と連絡が取れないまま、もう昼休みになってしまっていた。 南都も相変わらず姿を見せず、湊斗も用事があるとかで… 今日は薫太と2人きりの昼食。 「ねぇ…南都と別れたって本当なの?」 しばらくの沈黙のあと、薫太はお弁当箱の上に箸を置き、深刻そうに尋ねた。 まだ薫太には話していなかったのだが… 知っているという事は、きっと湊斗から聞いたのだろう。 沙羅は小さく頷く。 「南都さぁ、どんな感じだった??」 「どんなって??」 薫太の質問の意味がよくわからず、沙羅はきょとんとして聞き返した。
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