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「どこ行っちゃったんだろ…」
「電話も出ないのー?」
「うん…。侑希が授業サボる事なんて、今までなかったのに」
教室を飛び出した侑希と連絡が取れないまま、もう昼休みになってしまっていた。
南都も相変わらず姿を見せず、湊斗も用事があるとかで…
今日は薫太と2人きりの昼食。
「ねぇ…南都と別れたって本当なの?」
しばらくの沈黙のあと、薫太はお弁当箱の上に箸を置き、深刻そうに尋ねた。
まだ薫太には話していなかったのだが…
知っているという事は、きっと湊斗から聞いたのだろう。
沙羅は小さく頷く。
「南都さぁ、どんな感じだった??」
「どんなって??」
薫太の質問の意味がよくわからず、沙羅はきょとんとして聞き返した。
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