ⅩⅢ

5/13
前へ
/282ページ
次へ
「んーっと…何か変だなってとことかさ…いつもと違う的な」 変…そう感じる部分はたくさんあった。 態度も、発言も、今までの南都とは違っていて。 正直、怖かった。 別れに対する恐怖だけじゃなく、南都自身に対する恐怖。 「怖かったよ…あたしの知ってる南都じゃないみたいに」 「そっか…」 それを聞くと薫太は、沙羅の頭を優しく撫でてくれた。 しかしその瞳は遠くを見つめている。 何か深く考え込んでいるように… 「沙羅」 「んっ??」 だが、しばらく考え込んでいたと思ったら…薫太はいつの間にかニコッとこちらに笑顔を向けていた。 「今度デートしよっ♪」 「でっ、デェト??!!」
/282ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1572人が本棚に入れています
本棚に追加