ⅩⅢ

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「おまえ…!!」 突然立ち上がり、薫太は屋上の入口の方を睨み付ける。 不思議に思い、その視線の先を追っていくと… 「なっ?!なんで…」 いつの間にやって来たのだろうか…1人の人物の姿がそこにはあった。 ゆっくりとこちらに近付いてくる人物に、沙羅は全身を硬直させる。 震える体… あの時の恐怖が、鮮明に思い出されていた。 「それ以上近寄らないでくれるかな?」 俯いたまま動けずにいる沙羅を守るように、薫太は沙羅と人物の間に立つ。 「別に危害を加えたりしませんよ…」 「なら何しにきたの?出来れば二度と、おまえの顔見たくなかったんだけどっ」 2人の目の前に現れた人物。 それは…  
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