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「あ、やっときたーっ」
どうやら薫太の知り合いのようで、男の元へ駆け寄るとグイグイとこちらに引っ張ってくる。
180㎝はあるだろう長身に、鼻筋の通った整った顔立ち…ハーフ顔、というのか。
男の子だけれど「綺麗」という言葉が1番しっくりくる…
そんな感じがした。
「久しぶり」
「え?」
………久しぶり?
ってまさか!
沙羅の正面に立たされ、優しく微笑む男。
その瞳に、幼い頃の面影を微かに…
「…湊斗?」
沙羅が答えると、男は胸に手を当て安堵の息を漏らした。
「…そう。よく分かったなっ」
湊斗。
先ほど薫太が言っていた幼なじみの1人だった。
「長谷川湊斗(ハセガワミナト)くんも幼なじみなの?!」
そんな2人のやりとりに、何故か侑希は驚いたように目を見開いている。
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