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「湊斗の事も知ってるの?」 「この学校で長谷川くんを知らない人の方が珍しいよ…」 沙羅の質問にはぁ…と侑希は呆れた様に答える。 すると、待ってましたっと言わんばかりに薫太が補足した。 「湊斗はミスター鷺高だからねー♪」 湊斗の肩にぽんっと手を置き、ニヤニヤと笑う。 「なっ♪有名人」 なんでもここ、鷺ノ宮(サギノミヤ)高校では毎年ミス・ミスターコンテストが行われ、各学年1人ずつ投票によって選ばれるらしい… その沙羅たちの学年の1位が湊斗だった。 「えーっ!湊斗すごいっ」 「別に…まぐれだよ」 昔は泣き虫で、大人しい方だったのに… まあ、確かに顔はあの頃から整っていたけれど。 思わず尊敬の眼差しを向けると、湊斗は顔を真っ赤に染めている。 「もーその話は終わり!」 恥ずかしがりは相変わらず?
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