1572人が本棚に入れています
本棚に追加
/282ページ
「湊斗の事も知ってるの?」
「この学校で長谷川くんを知らない人の方が珍しいよ…」
沙羅の質問にはぁ…と侑希は呆れた様に答える。
すると、待ってましたっと言わんばかりに薫太が補足した。
「湊斗はミスター鷺高だからねー♪」
湊斗の肩にぽんっと手を置き、ニヤニヤと笑う。
「なっ♪有名人」
なんでもここ、鷺ノ宮(サギノミヤ)高校では毎年ミス・ミスターコンテストが行われ、各学年1人ずつ投票によって選ばれるらしい…
その沙羅たちの学年の1位が湊斗だった。
「えーっ!湊斗すごいっ」
「別に…まぐれだよ」
昔は泣き虫で、大人しい方だったのに…
まあ、確かに顔はあの頃から整っていたけれど。
思わず尊敬の眼差しを向けると、湊斗は顔を真っ赤に染めている。
「もーその話は終わり!」
恥ずかしがりは相変わらず?
最初のコメントを投稿しよう!