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う、うそ…
なんであの人が?!
沙羅は自分の目を疑った。
なぜなら…
「お前またかっ!いい加減まじめに授業に出ろっ」
「そんな怒んなよ。以後、気をつけます。たぶん」
怒鳴る先生に男はぺこっとわざとらしく頭を下げる。
…見間違いなんかじゃない。
その姿はまさしく、屋上で会った謎の男だった。
「……もういい。席に着け」
これは毎回の事なのか…先生の顔は怒っているというよりも、呆れているように見える。
「おい、水嶋なんてほっといて授業再開するぞー」
「相変わらず冷たいなー先生はっ!もっと俺の相手してよ」
シカトに攻撃に入った先生にふざけたように言うと、男は自分の席へと向かう。
…ん?
水嶋…?
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