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「えーっ沙羅、南都に気が付かなかったの?」
放課後。
沙羅、侑希、薫太、湊斗、南都の5人で並んで下校する事に。
「気付くと思って、黙ってたんだけど…」
「うっ…」
いきなり薫太に痛いところを突かれ、沙羅は気まずそうに俯いた。
「まぁ…俺かっこよくなったから。気付かないのも無理はないんじゃん?」
フォローのつもりなのか…
横目で沙羅を見ながら、そんな冗談(本気?)を言う南都。
すると薫太はわざとらしく、キョロキョロと辺りを見回す。
「カッコイイ?誰がっ??」
「てめっ…」
南都が眉をひそめると、湊斗と侑希はクスクスと笑った。
そんな話をしながら帰る道のりはとても早い。
すぐに駅へ向かう侑希と別れ、沙羅にとっては懐かしい道を4人で歩き出した。
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