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「あっ、この公園!よくみんなで遊んだよねー」
近所の子供たちが集まる、小さな公園。
「あー。湊斗が転んでよく泣いてたっけ」
「ばっ…お前それゆーなよ!!」
ニヤニヤと笑いながら南都が言うと、湊斗は顔を真っ赤にさせる。
「湊斗泣き虫だったもんね~♪」
そして薫太も一緒になってからかい出すと、湊斗は落ち込んだように肩を落とした。
沙羅も含め、みんな見た目も中身もあの頃とは変わっている。
だけど、一緒にいる時の心地よい雰囲気、安心感は全く変わっていなかった。
また会えて良かった。
もう二度と、みんなと離れたくない。
この関係を壊したくない。
しかし…
そんな沙羅の思いとは裏腹に、運命の歯車は既に動き出していた。
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