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「ただいまぁ」
「おかえり♪どうだったー学校は?薫ちゃんたちも一緒なんでしょぉっ??」
沙羅が家に帰ると、すぐに母である山下千夏(ヤマシタチナツ)が駆け寄ってきた。
「もーっ!!ママ知ってたなら先に教えてくれればいいのにっ」
千夏と薫太の母は昔からとても仲が良い。
この町を離れた後もマメに連絡を取り合っていたので、同じ学校だという事を知っていたはずなのだが…
「だって教えちゃったら面白くないじゃなぁーい♪」
年甲斐もなく、エヘッと可愛らしく笑う。
「でっ?でっ?どうなの?幼なじみとのドキドキの再会はっ??!!」
目をきらきらと輝かせ、娘を問い詰める千夏、35歳。
それはもう、実に楽しそうだ。
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