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「どうって…べつにふつ…」
「おもしろくなぁぁぁいっ」
沙羅の言葉を最後まで聞かず、千夏はぷいっとそっぽを向いてしまう。
…子供かっ!!
なんてツッコミは、敢えて入れないけれど。
全く何を期待してるんだろうかと、こんな母に少しだけ呆れてしまう。
「ただいまぁ~あれ、何してるの?」
そこへタイミング良く?帰宅した父が現れた。
玄関付近で立ち話をする2人を、不思議そうに眺めている。
「パパ今日は早いんだね??」
「うん。残りは家でやろうと思ってさ~」
のんびりした口調で書類を見せびらかす、山下涼(ヤマシタリョウ)。
「涼ぉ~おかえりなさい♪」
そんな涼に抱きつくと、千夏は突然くすんと悲しそうな顔をしてみせた。
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