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「沙羅ったらね、恋の予感に鈍感なのよっ」 「ママ?!何言って…??!!」 「なにぃっ??!!沙羅、華の16歳がそんなんでいいのかっ!!」 …また始まった。 大恋愛の末に結婚した千夏と涼は、娘の恋愛にうるさかった。 …といっても、恋愛してる様子が見られない沙羅を心配しているだけなのだが… 「よし。パパに任せなさい!!」 「はっ?!」 一通り千夏から話を聞いた涼はどんっと自分の胸を叩き、沙羅にキラキラと爽やかな笑顔を向け、自室へと消えていった。 「ちょっ…パパ??!!」 …嫌な予感。 余計な事をしてくれないといいけど。 転入初日。 慌ただしく、そして沙羅の溜め息と共に幕を閉じたのだった。
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