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「やばいっ…遅刻~!!!!」
バタバタと慌ただしく家中を駆け回る。
沙羅は昨夜、携帯のアラームをセットし忘れたらしく…目覚めたのは予定の時刻より30分も遅かった。
転入2日目から遅刻なんて、気まず過ぎる!
学校までは歩いて20分程度なので、走ればギリギリ間に合うだろう。
いつもの倍のスピードで身支度を整えると、沙羅は家を飛び出した。
すると…
「おっせーよ」
マンションの入口を出た所で不意に声が聞こえる。
咄嗟にそちらに目を向けると、そこには…
「南都!!!!何ゆっくりしてるの?!遅刻しちゃうよー?!」
何故か南都の姿が。
自転車に乗った南都は眉間にしわを寄せ、何だかとても苛々している様子。
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