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「一晩一緒に過ごしちゃいました、とかっ?!」
「なっ?!ないないないっ!」
沙羅は頬を赤く染め、首をぶんぶんと横に振って否定する。
その必死な姿に侑希はクスクスと笑った。
「ほんとにぃ?まぁ気を付けなね。あいつのファン、タチ悪いからさ」
「ファン?」
「水嶋は遊び人って噂だけど…あの容姿だから。結構人気なんだよ?」
遊び人、か。
南都の昔を昔を知ってるから、なんかピンとこないけれど。
「まぁ…あたしには、女たちが勝手に騒いでるだけにしか見えないけどねー」
「なになにっ?なんの話?」
宮川先生との対決はもう終わったのか…いきなり隣から割り込んでくる南都。
「「なんでもなーいっ」」
沙羅と侑希は声を揃えて言うと、間もなく授業が始まろうとしている黒板に向き直った。
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