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「なぁーつ♪」 そんな二人の間に、突然見知らぬ女が割り込んできた。 …かと思ったら、何故か南都に抱きついている。 綺麗な娘。 色っぽくて胸大きいし…ってそんなことじゃなくて。 妖艶なその女に、沙羅はつい見とれてしまっていた。 「ねぇ…だぁれ?この娘」 女はチラッと沙羅に目をやると、抱きついた体はそのままに南都に上目遣いで尋ねる。 「お前には関係ないだろ」 南都は視線を一切合わせず素っ気なく答え、すぐに女を無理やり引き離した。 「綾瀬さぁ…いい加減もう俺に関わんなよ」 「いやよ。あたしは南都が好きなんだから」 いつになく冷たい口調に、沙羅は少し驚いたが…当の女は全く動じていない様子。 相変わらず、ニコニコと嬉しそうに南都を見つめている。
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