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気付かぬうちに、何か変な事をしてしまったのか?
いや、まさか…
不安で押し潰されそうになっていると、教室内は1人の発言を火種に再び騒がしくなった。
「やっべ…可愛くね?!」
「お人形みたいっ!!」
わいわいと興奮気味に騒ぐ生徒たち。
これは…とりあえず一安心、なのかな?
「おーい。静かにしろ!…山下さんの席はあそこな」
そんな生徒たちを一喝し、宮川先生は窓側の列の一番後ろの空席を指差す。
「わかりました」
視線を集めながら沙羅が着席すると、前に座っていた少女がすぐさまくるっと振り向いた。
「あたし南侑希(ミナミユウキ)。わかんないことは遠慮なく聞いてね」
整った顔立ちとスタイルで、綺麗に巻かれたミルクティーっぽい色の髪が印象的。
なんとなく、性格はサバサバしてそうな感じがする。
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