5/14

1572人が本棚に入れています
本棚に追加
/282ページ
気付かぬうちに、何か変な事をしてしまったのか? いや、まさか… 不安で押し潰されそうになっていると、教室内は1人の発言を火種に再び騒がしくなった。 「やっべ…可愛くね?!」 「お人形みたいっ!!」 わいわいと興奮気味に騒ぐ生徒たち。 これは…とりあえず一安心、なのかな? 「おーい。静かにしろ!…山下さんの席はあそこな」 そんな生徒たちを一喝し、宮川先生は窓側の列の一番後ろの空席を指差す。 「わかりました」 視線を集めながら沙羅が着席すると、前に座っていた少女がすぐさまくるっと振り向いた。 「あたし南侑希(ミナミユウキ)。わかんないことは遠慮なく聞いてね」 整った顔立ちとスタイルで、綺麗に巻かれたミルクティーっぽい色の髪が印象的。 なんとなく、性格はサバサバしてそうな感じがする。
/282ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1572人が本棚に入れています
本棚に追加