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急な誘いだが、果たして大丈夫だろうか?
何より侑希とはまだ知り合ったばかりだし…
ドキドキしながら返事を待つ。
しかし、返ってきた言葉は意外と乗り気なものだった。
「あははっ。面白いご両親だね!!いいよー暇だしっ」
「本当に?!ありがとう!!じゃあ明日学校で詳しく話すね」
「はーい。じゃあまたぁ♪」
沙羅は電話を切ると、ホッと胸を撫で下ろしベッドに寝転んだ。
もし両親が何か企んでいたとしても、侑希がいればなんとなく安心な気がする。
それに…
「南都も、来るんだ」
天井を見つめ呟く。
南都とはあれから特に変わりなく、普通に会話をしている。
…だが、沙羅は完全に意識してしまっていた。
南都の事を考えると、無意識に溜め息が溢れてしまう。
訳が分からない。
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