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「ありがとう。…あの、早速で悪いんだけど、隣の人ってお休みかな?」
沙羅は自分の隣の席が空いている事が気になり尋ねた。
それに、その机は使われているのか疑問に思ってしまうくらい綺麗なのだ。
「あー…水嶋ね。たぶんさぼりじゃない?あいつがいることの方が珍しいよ」
侑希はちらっとそちらに視線をやると、呆れたように溜め息を溢す。
「顔は男前なんだけどね…あんまりいい噂は聞かないな」
「噂って?」
「女好きで遊び人。まぁ…所詮噂だし、本当かどうか知らないけどねっ!」
遊び人の水嶋くんか…どんな人なんだろう。
怖い人じゃないといいけど。
授業が始まっても、相変わらず現れる気配を見せない人物。
…大丈夫なのだろうか?
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