1572人が本棚に入れています
本棚に追加
マンションの外へ出ると、殆んど待つ事なく薫太は現れた。
「迎え、ありがとね」
「ぜーんぜん。いくら近くても、女の子に1人で夜道歩かせるわけいかないでしょっ」
過保護だなぁなんて思いつつも、微笑む薫太に少しドキッとさせられる。
いつも見せてる可愛いらしい薫太ではなく…すごく、男らしい顔をしたから。
「じゃあ行こっか」
そう言って、2人は並んで歩き出した。
「そうだっ!ごめんね、明後日いきなり旅行誘っちゃって…」
「全然いいよ♪俺も暇してたし。ちょー楽しみ!!千夏さんに会うのも久しぶりだしね」
「よかったぁ。ママ薫太の事大好きだからねっ」
「え?そうなのっ??」
嬉しそうに目を見開く薫太。
千夏はこっちに戻って来てからというもの、薫ちゃん薫ちゃんうるさかった。
3人の中では間違いなくお気に入りだろう…
最初のコメントを投稿しよう!