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マンションの外へ出ると、殆んど待つ事なく薫太は現れた。 「迎え、ありがとね」 「ぜーんぜん。いくら近くても、女の子に1人で夜道歩かせるわけいかないでしょっ」 過保護だなぁなんて思いつつも、微笑む薫太に少しドキッとさせられる。 いつも見せてる可愛いらしい薫太ではなく…すごく、男らしい顔をしたから。 「じゃあ行こっか」 そう言って、2人は並んで歩き出した。 「そうだっ!ごめんね、明後日いきなり旅行誘っちゃって…」 「全然いいよ♪俺も暇してたし。ちょー楽しみ!!千夏さんに会うのも久しぶりだしね」 「よかったぁ。ママ薫太の事大好きだからねっ」 「え?そうなのっ??」 嬉しそうに目を見開く薫太。 千夏はこっちに戻って来てからというもの、薫ちゃん薫ちゃんうるさかった。 3人の中では間違いなくお気に入りだろう…
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