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「ふぅん…。それならさ、うちの薫太とかどう?」 ニヤッとからかうように笑う。 「えぇ??!!」 「か、母さんっ!!!!」 突拍子のない那奈の発言に、薫太はかなり動揺しているようで顔を真っ赤にしている。 …無理もないが。 「そ、そんなっ。あたしには勿体無いですよー!!」 それにつられて、沙羅の顔も赤みを帯びていく。 「いや、沙羅と薫太ならきっと可愛い子が産まれ…」 「沙羅っ!母さんはほっといて俺の部屋で話そ!!」 止められないと判断した薫太。 那奈の言葉をかき消すように言うと沙羅の手を取り、二階にある自分の部屋へと急ぐ。 「薫太のやつ…やっぱりな」 そんな息子の後ろ姿を眺めながら、那奈はクスッと笑った。
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