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「ふぁぁぁ…」 テレビからは最新のニュースが流れ、朝食の美味しそうな匂いが漂い、暖かい太陽の光が射し込む… そんな爽やかな朝のリビング。 「やだぁ。そんな欠伸しちゃって…昨日薫ちゃん家で何してたんだかっ♪」 「ママ!変な事言わないでよっ」 「沙羅ちゃんこわーい♪」 沙羅の心は爽やかじゃない。 薫太にキスされた…と言っても頬だけれど。 そのあとは行きと同じように家まで送ってもらい、何事もなくバイバイしたが… あのキスにはどんな意味が込められてるのか。 『1人の男として見てほしい』 そう言った薫太の複雑な表情が、頭から離れない。 おかげで沙羅は昨夜、ほとんど眠れなかったのだ。
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