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「俺女の子苦手だから。…沙羅は平気だけど」 沙羅の質問に、湊斗は困ったように答える。 「じゃあ、今までに彼女とかは?」 「南都はたくさんいたし、薫太も昔はいたけど…俺はずっといないよ」 「うそ…湊斗、こんなにかっこいいのに?!」 意外、というか勿体無い。 だって今も、ほら… 学校が近付くにつれ、薫太、南都に引き続き周囲視線が痛い。 湊斗もそれに気付いたのか、沙羅の方をチラッと見た。 「沙羅、可愛いって有名だからなぁ」 「ちがっ…みんな湊斗を見てるんだよ」 南都も湊斗も薫太も人気者なんだと、改めて実感…思わず溜め息が漏れる。 だが、湊斗はそんな沙羅の思いに反して… 「次のミスコンが楽しみだね」 なんて呑気に笑っていた。
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