8/14
前へ
/282ページ
次へ
その矢先。 「今の誰?」 突然真横から声を掛けられ、沙羅はびくっと体を強張らせた。 「なっ、南都!!!!いつからいたの?!」 いつの間にか隣にいる南都。 「今。で、誰?」 その顔は何だか不機嫌そうで、声のトーンもいつもより低い気がする… 「1年の相馬くん…友達になってほしいって言われて…」 「相馬??知らねぇな………友達になったの?」 怒ってる?! 冷めた目付きが怖いっ… 沙羅は悪い事をして怒られているような気分になりつつも、正直に答えた。 「い…勢いで……」 「ふぅん…」 空気が重い。 この沈黙は何?! 怒っているとしても、沙羅にはその理由が分からなかった。
/282ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1572人が本棚に入れています
本棚に追加