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屋上の端の方… 再会した時と同じ場所に寝転ぶ南都の姿が。 「ねぇ…あたし、南都を怒らせるような事した?」 無反応。 沙羅は構わず近付いていく。 「ねぇ南都??」 再び声を掛けても無反応。 「もぅ…」 声を掛けるのを諦めて沙羅が隣に座ると同時に、南都はゆっくりと上体を起こした。 「……むかつく」 ちらっと沙羅に目をやりただ一言そう呟くと、その体を強引に抱き寄せる。 「な、つ…??!!」 力強く抱き締める南都は、動揺する沙羅の首に顔を埋め…自分の唇を押し当てた。 刺激が伝わり、全身がビクッと緊張する。 首筋にそのまま舌を這わせていく南都。 「やっ…ぁっ…」 何とも言えない不思議な感覚に、沙羅は我慢出来ずに声を上げてしまった。
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