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その声を聞くと、南都はすぐに顔を上げた。
いかにも満足そうな表情。
「俺のものって、しるし。悪い虫が付かないよーに」
抱き締めた手を離し、たった今口付けした部分を人差し指でツンッとつついた。
「鈍感な沙羅ちゃんでも、いい加減わかるよな?」
「え?!あっ…」
…どーゆう事ですか?
沙羅=南都のもの。
悪い虫=相馬和哉?
それはつまり…‥?
「はぁ…」
ハテナマークを浮かべる沙羅に、ガックリと肩を落とし溜め息をつく南都。
「えぇーとっ????」
「だからぁ…!!!!!!」
南都は右手で沙羅の顎を上げさせ、顔を近付ける。
二人の唇が触れ…
~♪~♪~♪
触れる直前に、マナーモードにしていない携帯が着信を告げた。
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