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「ちっ…誰だよっ!!!!」 苛々最高潮の南都は乱暴に自分の携帯を開く。 【メール受信:薫太 教室戻る時ついでにレモンティー買ってきて♥ ちなみにリプ●ンね🐱】 こいつ… なんでサボってる事知ってるんだよ…っ!! パシリかっ! 南都は携帯をマナーモードに切り替え、即座に閉じた。 「南都?大丈夫…?」 薫太のおかげで、いい感じだった(南都的には)雰囲気は見事ぶち壊し。 落ち込む南都に沙羅はきょとんとした顔を向けている。 「沙羅」 「は、はい…」 「明日さ、俺に時間ちょーだい。話したい事あるから」 そう言うと南都は立ち上がり、服についた汚れをパンパン払いながら、屋上から静かに去っていった。
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