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天気は快晴。 絶好のお出掛け日和の今日。 「とーちゃーっくっ♪」 「早く行こーぜっ」 沙羅たちは涼の知人の経営するペンションにやって来た。 早朝に集合し、8人乗りのレンタカーで出発! ノリノリなBGMでみんなのテンションはハイ。 …という賑やかな車内。 沙羅はというと、本当は南都の事で頭がいっぱいなのだが…必死に平静を装っていた。 いつも通りの南都。 だけどその発言、行動の一つ一つが何故か気になる。 自然と目で追ってしまうのは、どうしたらいいの? 「いらっしゃい」 ペンションに入ると、迎えてくれたのは長いヒゲがチャームポイントのおじさん。 見るからに優しそうで、コロコロした外見はちょっとクマみたい。 「涼、久しぶりだな」 「お元気そうで何よりです…クマさん」
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