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なんで?!
みんなどこ行っちゃったの?!
てっきり一緒にいると思っていたのだか…
辺りを見回してみたものの、どうやら近くにはこの男以外誰もいないようだった。
「暇なら遊ぼうよ♪」
「…けっこうです」
馴れ馴れしい男に背を向け歩き出そうとすると、肩を掴まれてしまう。
「いーじゃん♪楽しませてやるからさっ」
「離してっ!!」
振り払おうするが、当然力では敵わない。
「ほら、あっちに車あるから」
「やっ…!!」
やだ、怖い…!
その時、突然沙羅の体に異変が起きた。
強く腕を引かれ、男の手から解放される。
「これ、俺の。触んないで」
バランスを崩した体を後ろから抱き締める、安心する腕と声。
ふんわりと香水の香り。
これは…
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