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ペンションに帰るとちょうど夕食の時間らしく、テーブルの上に次々とクマさん特製の西洋料理が運ばれた。 それをお腹いっぱい堪能すると、各自部屋へと戻っていく。 「苦しーい!!!!」 「お腹ちょー膨れたぁ」 沙羅と侑希はそれぞれのベッドに勢い良くダイブし、歩き回って疲れた体を預けた。 今寝ろって言われたら、絶対に寝れる自信がある。 「潮の香りがする…」 侑希は匂いが気になるのか、しきりにくんくんと自分の洋服に鼻を近付けていた。 「先にお風呂入ってきちゃえば?」 「んー…じゃあ行ってくる」 必要な荷物を準備し、すぐに部屋を出て行く侑希。 1人きりになった沙羅。 「疲れたな…」 重い瞼を閉じれば、今日の出来事が次々と蘇ってくる。
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