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―ガラッ―
「杏里~~(泣)」
ガバッ
「Σ(ビクッ)」
再びいきなり扉が開いたかと思ったら、何かが自分に抱き付いて来た。
あまりに突然のことで、頭が働かない...ι
「大丈夫?どこか痛くない?お腹空いてない?」
えっと...
「誰でしょうか...ι」
いきなり入って来て抱き付いたと思えば、質問責めにする少女をぼーっと見つめた。
「私のことも忘れちゃったんだ…。」
そう呟く少女の目は、悲しそうだった。
さっきから、みんな自分のせいで悲しい表情になってる…。
そう考えると、罪悪感が浮かんだ。
でも、やっぱり目の前の少女のことは分からなかった。
「小夏~!!!」
いきなり聞こえた声に、また驚いた。
いつの間にか、もう1人少女が病室の中にいた。
「杏から、離れろ!!」
パコッ
「え?」
「痛っ!」
少女は、そう言うと手に持っていたスリッパでもう1人の少女の頭をはたいた。
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