960人が本棚に入れています
本棚に追加
/140ページ
なんだかとても歩きたい気分で、私は徒歩で隣町までやってきた。
オフィス街だけあって栄えている。
オフィス以外にもたくさん珍しいお店があって、私はキョロキョロと目移りをする。
「あ、可愛い」
とある小物屋さんのウィンドウに飾られた、猫のぬいぐるみ。
私ってば最近、やたらと猫に目が無いな。
しばらくそこに立ち止まって、ウィンドウを見つめていた。
「あ…ナルちゃん」
ウィンドウに反射して、歩いてくるナルちゃんを発見。
あのルックスはかなり目立つ。
当然ナルちゃんの隣には、約束したと思われる女の人。
あ、なんかこっち来る。
隠れるべき?
それとも素通りするべき?
ど、どうしよう…
「…みぃ?」
あたふたしているうちにナルちゃんが私に気付いたらしく、すぐ隣に立っていた。
隣にいる女の人の視線が痛い。
なんとなく気まずくて、回れ右をする。
ナルちゃんがまた呼んだ気がするけど無視。
隣にいた女の人に変な勘違いされちゃ困るし。
ナルちゃんの女の人見たのはこれで三人目。
どの人も凄く綺麗で、スタイルもボンキュボンのナイスバディ。
それに比べて…
「…………………」
ペタリ。
私の胸は…小さい。
最初のコメントを投稿しよう!