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ナルちゃんから逃げるようにやってきたのは見知らぬ公園。
一心不乱に歩いてて、気が付いたら公園にいた。
上を見れば、さっきまで明るかった空はすでに薄暗く、人気もない。
…帰ろうかな。
道なんてわかんないけど、とりあえず重たい足取りで公園を出た。
体も重くて、自然と視線は足元にいく。
「……あれ?」
車が来る気配がして、顔を上げれば目の前には見慣れたアパート。
「……………」
どうやら私がいた公園は、ナルちゃんのアパートからすぐ近くだったらしい。
知らなかったな。
こんな近くに公園なんてあったんだ。
そんなことを考えながらアパートの階段を上がる。
そろそろお腹がすいたし夕食作ろうかなぁ。
なんて、のんびり考えながら鍵を取り出した。
「おかえり」
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