手

初彼氏

龍と隣の席になり数ヶ月。

あたしと龍は仲良くなっていた。

龍はﾔﾝﾁｬはしていたが、ﾊﾞﾘﾊﾞﾘのﾔﾝｷｰではなく、むしろｸﾗｽのﾑｰﾄﾞﾒｰｶｰ。
たまに問題は起こしていたが、いい奴だった。

あたしも龍も成績は良くなく、ﾃｽﾄではお互いｶﾝﾆﾝｸﾞ。
二人とも頭が悪かったので、点数は悪かったのだが。

いつしかあたしは龍に恋心を抱くようになった。

少し危険な香りのする龍、自分のやりたい事をしている龍が羨ましかったのかもしれない。