グッモニ

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はぁ…はぁはぁ、はぁ… ああ。 えふっ…。 きもかった。超絶きもかった。 学校に着くまではぴったり隣に寄せて歩いてるくせに階段に来ると 三歩後ろを歩きやがる。 …俺の尻覗いてない? 尻に熱い視線を感じながらも、先ほどと似たような会話を繰り返しながら各々の教室に向かう ここ数カ月、この悩みを抱えているのだが恐くて聞けやしない。 本人…、いや他人からみた感じで聞くのも嫌だ。 周りが俺達二人を意識したら終わりのような気がするんだ。 「今日の体育って保健だったよね?」 タイミング悪いな、気色悪ぃ 「ああ…」 「隣座るから教科書見せてな、じゃ」 嫌いじゃないけど、キモいんだよなぁ。 あいつの隣で保健なんて憂鬱だ。 一昨日の夜中に来た電話の内容教えてやろうか? ギルガメの録画ビデオをオクで落としたって…、 まだいいさ。 俺も借りる気でいるからさ、 その後は延々とアクメ自転車がなんたらロードレースで公園のおじいちゃんが…なんとか 自転車ロードレースで爺がどうなったのか俺には よく聞こえなかったけど あいつの興奮が尋常じゃなかった うっ うえっふ、ふぅっ 俺はギルガメが手に入ったこと以外は理解出来なかった。 とりあえず、6時間目の体育の授業までは教室が違うので それまでに心の準備をしておこう。
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